6.世相にもの申す(It is not NEWSPAPER)

街で拾ったネタから、世の中で起こっているあんな事こんな事まで、独自の解釈による講談です。



2002/06
W杯、日本サポーター観戦記  別ページにて公開



2001/05/22

  戦後史上、もっとも恐ろしい法案が可決されようとしているのをご存知でしょうか。 個人情報保護法といわれ、総務省が中心となって作成され、すでに閣議決定され、現在、国会に提出されている。
 なんでいけないの?個人情報を保護するというのは、このどこから個人情報が漏れて悪用されるかわからない時代に必要なものだろうが。というあなたは 半分正しいが半分はこの法案の全容を知らされていない。
 まず、この法案は、個人情報の漏洩や濫用する業者に対して、監督官庁が指導・警告・調査ができる面がある。個人の情報を守るためには必要なことだ。
 しかし問題は、それだけに終わらないことだ。個人のプライバシーを侵す可能性のある業者というくくりに、 報道機関以外の個人や団体も含まれると言うところだ。
 どういうことか、わかりますか。ふたつの問題があります。ひとつは監督する役所がどれが報道機関かそうじゃないか決める権利を有する ことができること。たとえば、ワードショーはどうか。総理大臣のスキャンダルは報道かという問題を役所が認可するという大問題がでてくる。それに従わない場合はもちろん処罰が下される。
 もうひとつは、ありがたくも役所に報道機関と認可されない場合は、どうなるのか。たとえば写真週刊誌は成立しなくなる。フリーランスのジャーナリストはもちろん認可されないので、情報にアクセスできないし、もっと重要なことは、こちらが集めた情報源を調査の名目で役所に提出する義務があることだ。したがって匿名の情報源が成立しなくなる。ジャーナリズムの基本である、 情報源の守秘というものが成立しなくなるのだ。
 さらに、適応は広がり、モデル小説を書く人(たとえば、山崎豊子や城山三郎)にもそれは適応される。フィクションかどうかも問題ではない。また、発表の場が決まっていなくて、ただ取材をしているフリーランス・ライターにも適応されるという。また学会などに属さない在野の個人学者には適応される。この差別は憲法上の学問の自由に抵触するだろう。
 また個人情報業者として、データベース屋だけでなく、たとえば、個人政治家が持つ、後援者名簿や、市民団体が持つ団体参加者も対象になるという。
 もっとこわいことをいうと、これはネットにも適応できるんだよ。考えてみればネットでの発言はフリーランスライターの取材、記事化と変わりない土壌にあることを考えていて頂ければわかるでしょう。気に入らない個人発言者は言論の自由じゃなく、法律的に処罰できるということ。
 はっきり言ってこれは言論の自由を保障した憲法と矛盾する法案である。百歩譲って、報道被害から個人を守るためと言ってとしても、監督官庁がなにを報道か報道でないかを決めるということは、 言論に対する国家の干渉であることは明らかだ。
 法案では、「報道機関とはなにか」に対するあいまいな定義しかないし、ましてや個人のインターネット上での発言に対する特別条項もい。外国人ジャーナリストも日本で取材する限りは適応例外は受けないとのこと 。あいまいな定義のため役所の裁量権限が大きくなることはあきらかだ。
 この法案から受ける問題は以上のようなものだが、実は、この法案が看板に偽りありなのである。というのは、個人情報の扱いについて、もっとも多くの情報を持つ政府・行政については何の扱いも決めず、民間の扱う個人情報だけに限っているところなのだ。

まとめると
   1.    政府・行政の扱う個人情報ではなく、民間の扱う個人情報だけを対象としていること
   2.    官庁が、なにが報道機関か規定、処罰できること
   3.    同様に、官庁が言論の良し悪しを規定できること

この三点になる。

 これでも、「ワードショーとかフライデーは規制しちまえばいいんだ」という人がいるかも知れない。その人には「そうでもいいなら、同様に政治家や企業、役人のスキャンダルの取材や発表も規制されるんだよ」と教えてあげよう。
 この法案は少なくとも欧米で提出されている個人情報保護法案よりひどいといわれている。個人の情報(プライバシー)を保護することを名目に、メディアを規制し保護観察化に置こうとして 、ジャーナリズム・表現の自由を無視しているといえる。
 総務省は、ジャーナリストとの話し合いで、ジャーナリストが提案した「記事言論は適応除外する」という条項を入れることを拒否し、報道機関のみにこだわっている。
 ちなみに、新聞、テレビニュースは適応除外なので、この件に関しては温度差があり、ほとんど記事にはならない。
 わたしは、ノンフィクション作家の吉岡忍氏のいうように、この法案は穴だらけなので廃案にすべきだと考えるし、なるべくこの事実を知ってもらいたい。

総務庁による大綱 この最後にある適応除外が問題の箇所
http://www.kantei.go.jp/jp/it/privacy/houseika/taikouan/1011taikou.html

個人情報保護法案 vs 総務省官僚(法案作成者をジャーナリズムの点から討論)
http://w3.to/zorro-me/

同じことを取材しても新聞だとこんなことしか書けないし、興味がないのだろう。
http://news.yahoo.co.jp/headlines/mai/010510/dom/23250000_maidomc145.html
 



2/22

さて、久しぶりに何を書こうか。都知事選挙にはもう一波乱ありそうだからその時に書こう。

問題は、行って来ました、Mac EXPO99。すごくつまらなかった。全盛期の半分くらいの出展だし、目新しいものもないし、タダでくれるノベルティー・グッズもほとんどなし。人間はたくさんいたけど、盛り上がらないことこの上ない。来たはいいけど、何見たらいいのか分からないなあというお客がたくさんいたんではないだろうか。展示内容についてはいろんなレポートが出ているからいいだろうけど、ドキドキしないんだよね。おお、これはもしかしたら将来面白くなるかも知れないとかいうものが無かったなあ。個人的にはクイックタイム4.0の発表があるのかと期待してたんだけどね。



9/12

 近所の一時期ものすごい量を誇っていた、「こんなのも置いとくかねえ」ビデオ店が閉店となった。もう一軒ある、割と新作もまんべんなく置いてある店に負けたようだ。利用者としては、結局、自分のみたいものというのは、無理してでもダビングするかどうにかしないと永久に見られなくなってしまうらしいことがいよいよハッキリしてきた、予算のない図書館では、ビデオをほとんど保護することはできないし、結局、品揃えでも小売りが買い取りでない方式をとっている限り、全国同じビデオしか見られなくなってしまう。フィルムセンターにビデオテークを作る作業も進んでないよう出し、あとは個人でこつこつと集めてくしかないのだろうかね。所詮それで何か書いたところでだれも見られないんじゃ虚しいよね。この悪循環は断ち切れないものなのかね。どっか、公共でも大学でもちゃんとビデオを集めているところあったら教えて下さい。それよりも、LD、DVDでも買ったほうが早いのかしら。ソフト貧国の住人としては。



8/26

 いやあ、ノストラダムスの大予言のように、来年に地球の滅亡がくるのかな。と思ったのは、例のイスラムVSアメリカのテロ合戦なんだけど、あれなんか、クリントンの「不適切な関係」事件から始まったんだろう。モニカ・レビンスキーは第三次世界大戦を起こした女として、歴史に名前を残すんじゃないの。テロって戦争じゃないのではというかもしれないけど、もう湾岸戦争みたいな(あれは例外)戦争は起こり得ない。陰険なテロの報復のための報復が繰り返されると思う。スーダンとアフガニスタンにミサイルをぶち込んだことで、アメリカは相手の土俵に乗っちゃったんだね。だから低次元のテロが世界中で起こる、そんな戦争になるよ。ベトナムと同じだね。結局、イラクのフセインが今も変わらずの大統領なんだから、イスラムをなめちゃいけない。価値観が違うんだから。もうニンテンドー・ウオーにはならないね。世界テロ解禁の合図を送ってしまったようなモンだ。どちらかが死ぬまで続くよ、これは。戦争の新しい形なんだと思う。
 



 
 
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