英数他

M:I-2 ジョン・ウー
U-571
ジョナサン・モストウ
π
ダーレン・アロノフスキー
2001年宇宙の旅  「に」の項へ

DAGON
スチュワート・ゴードン
DOA2        「て」の項へ

A.I           「え」の項へ



●M:I-2
 MISSION IMPOSSIBLE 2  00ジョン・ウー (ヴァージンシネマズ市川コルトンプラザ )

 廃人同様になっていたデ・パルマにとどめを刺した、シリーズの第二段。
 『アイズ・ワイド・シャット』でキューブリックにいじめられた、サイエントロジー教徒トム・クルーズが鬱憤を晴らすように、“俺”映画にしようとした結果、ジョン・ウーもお手上げな ファミリー向け映画になってしまった。ほとんど?偏差値40からの大学進学!?のような誇大広告、ジョン・ウーだからと期待したこっちが甘かったのか、にやけた表情しか印象にないトム・クルーズにしてやられたって感じ。お陰でぬるいヘタレ・アクションは見せられるは(スローモーションにしても身体のキレがないことは分かる)、話のせこさは、全作を上回るほどだ。
 ジョン・ウーの映画の登場人物は臭いくらいの香港テイストな役者じゃないと成り立たない、アクション(演技)の様式化があるけど、トラボルタやニコラス・ケイジだったらなんとかやってくれた(くさい演技と紙一重だが)。だが、クリスチャン・スレイターや
スティーブン・セガールとかは表情が乏しいのでどうしてもドラマが盛り上がらない。ましてや、過度のバイオレンス表現も、銃撃だけじゃなく、顔取り替えたりするグロテスクなシーンも含め、アジアン・テイストなのに、それも禁じ手になった。 
 シュワちゃん映画のように、結局はギャラの安い俳優が悪役になるので、盛り上がらないし、痛めつけられてもカタルシスが無い、まるでイジメだよな。ストーリーは論外としても、サンディ・ニュートンは損な役回りだよなあ。どんどん映画のなかの比重が軽くな
っていく。Gパンでほっつき歩いちゃダメだよ(ウー自体女性を上手く描ける人じゃないモンな)。結果、ジョン・ウーはアクション専用監督として雇われただけであった。二度とトム・クルーズ、プロデュースの映画なんか観るか!
 (角田)


●U-571
 U-571  00 ジョナサン・モストウ(新宿文化シネマ)

 ディノ・デ・ラウレンティスは「ハンニバル」の映画化権を買ったので、予算が無くなったのではないだろうか。潜水艦だけのセットだモンね。CG合成もちゃちで笑っちゃうけど、そこは、『ブレーキ・ダウン』の実力派、モストウのことだから手堅くまとめてます。次々と難問が降りかかり、それをプロの男たちが解決していき人物が成長していく。王道の戦争映画だ。「沈黙の艦隊」を読んで潜水艦の基礎知識があるとより楽しめます。 ハーベイ・カイテルが良い役をやっている。機関士の軍曹。脇役だが、主役を見事に食っている。監督はモンタージュが上手い人だが、いまの時代、音の演出で表現できちゃうんで、サスペンスもカット割るより、ワンカットで、音の遠近感で、潜水艦が見つからないように耳を澄ます表情を押さえる風に変わってきている。
 しかし、この一番上の劇場は狭くて観ずらい。
 (角田)


●π 
    99ダーレン・アロノフスキー(ビデオ)

 ヒットしたのは、渋谷の地面にπの文字を蛍光塗料で描いたギミックじゃないだろうか。ナイトレイトショーを観る客には、心地よい「ああ、映画を観た」というタイタニック効果を与える点で良くできた作品には間違いない。危険さも安全さも枠内なので引くことものめり込むこともない。
 アイディアとしては短編のそれなので、果たして展開できるのかと思ったが、案の定というか妄想系引きこもりを延々と繰り返す能のないストーリーとなってしまった。作品としての想像力が現実を起点としているが、結局そこから広がっていかない。従ってカタルシスも得ることが出来ない。破綻のない作品を作るが、低予算でやっている分には問題ないだろう。
 昔で言えば、プログラム・ピクチャーの人なんですね。たとえば、RKOのロバート・ワイズとかジャック・ターナーのような監督。現実をねじ伏せるほどの力量はない。
(角田)


●DAGON
  DAGON 02 スチュワート・ゴードン (ヴィデオ)

  『ゾンバイオ、死霊のしたたり』以来、PHラブクラフトに憑かれているゴードンは、念願の『インスマウスの影』を現代 に置き換えて映画化 した。株バブルで儲けた若きドットコム企業の社長が妻と知り合いの弁護士夫妻と一緒にヨット で休暇に出るが嵐で事故に遭い、近くの寂れた村に助けを求めに行くとそこは…、という典型的な展開なのだが、さす が緊迫感のある演出の上手い監督ならではの雰囲気造りで全然低予算には見えない。美術も本当の廃ホテルなどを 使っているのではないかな。 雨漏りのする部屋のベッドのシーツをめくると黴だらけ のところなんかホントに戦慄す る。この人の限定された空間での芝居の付け方の巧みさは演劇出身なのだからだろうか。でもSFものはダメだもんな あ。ホラーが大好きなんだろうね、心底。
 夜間の照明も白黒映画のように部分的に強い光線を当てるやり方で、ハリ ウッドの夜間撮影のような全体的に当てるものと異なり懐かしいし、それがキチンと作品の質を上げている。邪教の 王女が妖しく美しいのだけれども、かつてのホラー・クイーンのバーバラ・スティールそっくりなのですよ。  こういう新宿東映パラスにかかるような小品娯楽映画はいまやビデオスルーなのかな。
(角田)






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