その他

新耳袋 現代百物語第五夜 
木原浩勝 中山市朗:メディアファクトリー:¥1,200
 この第五夜には「山の牧場」が掲載されている。有名な話らしいが、日本の「Xファイル」といった面持ちか。この新耳袋は、内容もさながら、語り口が絶妙である。まさに怪談の話法。
 どこかで起こった事件なのに、読み手が勝手に想像力を自分に引きつけてしまうようにしてしまう技法がいままでの恐い話とは一線を画している。スティーブン・キングのいう「日常の裂け目の、まさか」を読者に感じさせ信じさせるのがホラーの王道としたら、まさにこの本がそうではないか。読後は「ウルトラQ」のような余韻が残る。



トンデモ超常現象99の真相
と学会:洋泉社:¥1,545
 結局、地球は滅亡しなかったけど、この本をもっと早く読んでいたら気が楽になっていたのにと思う。昔から信じていたことが明らかになった。ヨハネの黙示録は、使徒ヨハネが書いたんじゃなく、紀元一世紀にどこかのヨハネさんが書いたとんでも本だったことや、バミューダ海域などなかったなど、手品の種本のようで面白い。でも、とんでもの話の部分も面白いんだよね。需要があるから供給があるのだろうね。