コミック

20世紀少年(1〜3巻) 
浦沢直樹:小学館:各\505
 作者はこのシリーズを大切にしているようだ。なかなか連載が進まないもどかしさがあるのだけど、エヴァンゲリオンの救いのない未来像ではなく、本格空想冒険漫画とはこうだ、と反論しているとしか思えない。
 そこにノスタルジーと少し照れくさい「おとな」っていう言葉をあえて正面から捉えているところに潔さがある。まだ未来の姿を描けた時代があったということなのかもしれない。
 21世紀、年明けに向けて新展開になりますます目が離れせない。